「米国公認会計士」「USCPA」等で検索すると、「1,000時間で合格出来る」というサイトをよく見ます。
本当にそうなのか?
実際に勉強し合格した立場から考えてみました。
結論としては「不可能ではないが相当難しい」と思います。
私の勉強時間について
勉強開始当時、私は証券会社でリテール営業をしていました。
幸いな事に当時流行っていた「働き改革」の名の下、残業規制に取り組んでいる会社でした。
おかげで18時には退社し、19時には帰宅して勉強が出来る状態にありました。
平日はルーチンとして19時~23時の4時間勉強をし、23時から経済番組を見ながら夕食を取り、24時30分までに寝るという生活でした。
一方、土日祝については証券会社なので朝が早く、休日でも自然に6時には目覚める体質でした。
その後8時から22時くらいまで勉強していました。
途中、昼食や昼寝等も挟んでいたので、大体10時間くらいでしょうか。
毎週というわけでなく、付き合いのゴルフや釣りでどちらかの休日が1日丸々潰れる事もありました。
平均すると土日は1日8時間くらいの勉強だと思います。
これを2017年7月7日から2018年5月12日(初試験の前日)までほぼ毎日継続していました。
ざっくり言うとここまでで4時間×20日、8時間×10日で1ヵ月160時間、11ヵ月で1,760時間くらいでしょうか。
結局3科目合格したのが2018年12月、全科目合格したのが2019年11月5日なので全体でいうと2,000時間前後かと思います。
英語力は必要か?
参考までに4科目の勉強が一旦終わった2018年5月に人生で初めてTOEICを受験してみた結果、610点でした。
学習後で610点なので、学習開始前のTOEICスコアは良く見積もっても600点以下といったところでしょうか。
TOEIC600点前後、簿記会計の学習未経験者が米国公認会計士(USCPA)試験に合格するには、2,000時間の学習が一つの目安になるのかなと思います。(もちろん個人差があります)
上記の裏返しで、会計知識の豊富な方、TOEICハイスコアの方なら2,000時間もかからないと思います。
特に日本公認会計士の論文試験まで合格しているような方でしたらおそらく1,000時間もかからず数か月で合格するでしょう。
私自身は全科目合格まで28ヵ月の時間を要しました。
上記した自身の経験を振り返ると、米国公認会計士(USCPA)試験合格に最も重要な要素は合格するまで諦めない継続力なのかと思います。
結論:スタート時、会計知識がゼロでも、TOEIC600点でも28ヵ月で全科目合格出来た
米国公認会計士(USCPA)学習スタート時点で、当時の私以上の会計知識とTOEICスコアをお持ちの方
そうでなくても、今の仕事を継続しながら28ヵ月以上の学習継続が出来る方
挑戦に迷っているとしたら、取り組む価値は大いにあると思います。
勉強を始めた際には、是非当サイトもご活用ください。