FARの学習には勘定科目を覚えることが第一歩となります。
その中でもまずはBS科目が重要です。
BSを構成する要素の詳細でも触れておりますが、私が学習時に苦労したのはBS科目の流動資産と流動負債です。
以下にポイントを記載しましたので、学習に行き詰ったときにこのページを振り返って下さい。
売掛金
掛で販売した代金です。
私はリテール営業でしたので、企業間取引の慣習である掛取引の概念が分かりませんでした。
掛取引とはざっくり言うと「集金は後日」という取引です。
つまり売掛金とは「後日請求できる権利」であるので資産であり、通常1年以上未回収という事はないので流動に分類されます。
買掛金
掛で買った代金です。
掛取引で購入した本業に使用するもの(棚卸資産)に対する支払分です。
買掛金は「後日支払わなければならない義務」であるので負債であり、通常1年以上未納という事はないので流動に分類されます。
未払費用
払わなければならない費用を未だに支払っていない。
読んで字の如く、負債です。そして流動です。
滅多にないですが、長期未払費用の場合は問題文に長期(long-term)という文言が付くので通常は流動と覚えてください。
未払費用は継続的に発生する性質があります。具体例として有名なのは未払給与です。
未払金
払わなけらばならないお金を未だに支払っていない。
読んで字の如く、負債です。そして流動です。
滅多にないですが、長期未払費用の場合は問題文に長期(long-term)という文言が付くので通常は流動と覚えてください。
試験に直接関係はないですが、未払費用と未払金の違いは継続的に発生するかどうかです。未払費用は未払給与、未払金は例えば社用車等の購入が該当します。
前払費用・前払金
来年分の費用・代金を前もって払ったので、その分は来年負担しなくてよい≒来年の負債を相殺してくれる資産
こちらも上記の通り、一般的に1年以上相殺しない事はないので流動です。また、固定の場合は長期(long-term)と問題に記載されます。