米国公認会計士でネット検索をすると
「米国公認会計士 意味ない」というサジェストが目立ちます。
受験を検討している方、勉強中の方、皆さん気になる所だと思います。
ここでは、実際に知識ゼロからの合格をした私の所感を記載します。
まず結論を書くと、
「目的意識がないまま取得しても意味がありません」が
「明確な目的を持っている人にとっては非常に役立つ」資格だと認識しています。
何故取得を目指すのか
まずはここです。
私の場合はぼんやりとした3つの理由がありました。
最初はこんな感じの緩い理由でも良いかと思います。私はこの程度の想いで勉強を始めました。
そこから学習を進める中、更に以下の理由で強く取得を考えました。
どういった職業を目指すのか
まずは取得を目指す理由からですが、その理由になる目指すべき職業を考えましょう。
私の周囲の方々を見ると、以下のような選択肢が主流でした。
私は監査法人で会計監査に就くという道を選択しました。
補足しますが、どこかのUSCPAサイトで「米国公認会計士(USCPA)は監査法人で会計監査は出来ない」と書いてあるのを見ましたが、全くの間違いです。
詳細は別記します。パートナーとして監査調書にサインが出来ないのであり、パートナー以外は日本公認会計士資格保持者と全く同一の業務に就けます。
監査法人で会計監査に就く
米国公認会計士(USCPA)に全科目合格すると監査法人で会計監査職に就くことが出来ます。
私自身は2科目合格の時点で、Big4と呼ばれる4大監査法人の2法人から会計監査業務部署での内定をもらいました。
こういった方は米国公認会計士資格取得を目指してください。
私自身もその道を辿りました。そういった方には最も資格取得の意味があります。
監査法人以外の道
私の知り合いですと、総合商社の営業や財務経理の方は社内ライバルとの差別化という意味で米国公認会計士(USCPA)資格を活かしている人が多いです。
今就いている仕事を継続するうえで明確に資格取得によるメリットが見えている人も米国公認会計士(USCPA)資格取得に挑戦する意味があると言えます。
会計実務経験がなく、会計業務に就きたい方
個人的な所感ですが、会計実務経験がない方が民間企業で米国公認会計士(USCPA)資格を保有しているので会計業務に就かせて下さいというのは通り辛いと思います。
そうなると結局「監査法人に転職する」という選択になるでしょう。
会計実務経験はないけど、資格とやる気はあります!で職種転換出来る可能性は低く、人事異動の時期にたまたま該当部署に突発的な欠員が発生したが実務経験ありの人材がいない、という状況でもなければ無理でしょう。
参考:米国公認会計士(USCPA)資格を取得し、監査法人で会計監査実務を経験した私に来た求人
以下は私が個人的に登録していたビズリーチに来た求人のうち、
明らかに会計経験者に対して来た求人だなと感じたものを記載した一覧です。
今現在、会計に関する実務経験を持ち以下求人に興味がある人も米国公認会計士(USCPA)資格を取得する意味があるでしょう。
まとめ:意味があるのはこんな人、当てはまらなければ意味はないかもしれません
・今就いている仕事を継続するうえで明確に資格取得によるメリットが見えている人
・とにかく会計に関する業務に就きたい、興味がある人
・「参考」に記載した求人に興味がある人
このどれかに当てはまる人にとっては意味があります。
当てはまらない人にとっては意味がないでしょう。
上記4点とご自身の考えを照らし合わせたうえで、資格取得にチャレンジするか否かを決めましょう!