簿記とは

簿記は「帳簿記入」の略称です。

事業会社で経理業務に触れた事がある人だとイメージしやすいですが、会社の活動には様々な種類があります。
製造が商品を完成させる、営業が顧客に商品を販売する、総務が備品のコピー用紙を購入する、人事が社員全員の給与を計算し、経理がその計算額をチェックし、財務が各社員の登録銀行口座へ給与を振り込む・・・
こういった活動の一つ一つに「仕訳」が切られ、「帳簿」に「記入」されます。
上記の活動は一例ですが、FARとAUDを理解する際に知っていると知らないでは大差が出ます。
私自身、営業一筋で総務が何をしているか全く知りませんでしたし、人事や経理が何をしているのか、財務部の存在を知らない等大変に苦労しました。
(給与の振込は経理が計算して経理が振り込んでいると思っていました。。)
そうした活動の記録の積み重ねを仕訳帳(journal)に記録し、仕訳帳を基に総勘定元帳(General Ledger)が作成され、GLから合計残高試算表(Trial Balance)が作成されます。
そのTBを基に開示用の営業成績書類が作成されるのです。

開示用の営業成績書類はいくつか種類があるのですが、米国公認会計士(USCPA)試験の初期段階に於いてはBalance Sheet(BS)、Income Statement(IS)、Statements of Shareholder’s equity(SS)の3点を覚えておきましょう。
日本語表記は順に「貸借対照表」、「損益計算書」、「株主資本等変動計算書」です。

※後に必要となる知識ですので補足しておくと、上記3種類に加えてCash Flow statement(CF)、Noteの2種類、合計5点の書類が米国公認会計士(USCPA)試験に登場する営業成績書類となります
日本語表記は順に「キャッシュフロー計算書」、「注記」です。

企業の営業成績書類に意見を言うためには、営業成績書類の作成に使用されたjournal, General Ledger, Trial Balanceがどのように企業活動を記録しているかを知る必要があります
その為に日々の企業活動の記録、すなわち仕訳を理解する必要があり、ひいては簿記学の知識が必要になります。

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