GDP以外の国民所得計算

国内純生産(Net Domestic Product)

GDPから固定資本減耗を引いたものがNDPとなります。

NDP = GDP – Depreciation

国民純生産(Gross National Product)、国民純生産(Net National Product)

国内だけでなく、海外に居住する自国民が生産した財を含めたものがGNPであり、GNPから固定資本減耗を引いたものがNNPです。

国民所得(National Income:NI)

NNPから間接税を引き、政府補助金を足したものがNIです。
登場人物は国民(個人+法人、国内と海外居住)と政府です。

NI = 国民純生産(NNP)
ー)間接税(Indirect Business Tax)
+)政府からの補助金 Business Subsidies

国民の手元に残らないので間接税分は差し引き国民の手元に残るので政府からの補助金を加えます
参考までに間接税とは消費税のように負担者と納税者が異なる税であり、逆の直接税は所得税のような負担者と納税者が同一の税の事です。

個人所得(Personal Income:PI)

国民所得から更に詳細を追求したものが個人所得です。
国民とは個人と法人から構成されますが、うち法人を除いた個人に焦点を当てます。式は以下の通りです。

PI = 国民所得(NI)
ー)法人税(corporate income taxes)
ー)配当支払後の法人利益(undistributed corporate profits)
ー)社会保険負担(social security contributions)
+)移転支出(transfer payments)

上記式の上2つは法人に絡むものを除外する意味で差し引きます。
社会保険負担は、例えば国民年金や介護保険料といった個人の所得から政府に収めるものの事であり、個人の手元に残らないので差し引きます
逆に移転支出は個人が政府から貰うもの(生活保護や障碍者年金等)であり個人の手元に残るので加えます

個人可処分所得(Disposable personal Income:DI)

PIから個人所得税を引いたものがDIです。

DI = PI – 個人所得税(personal income taxes)

NNPから始まり、間接税と補助金を足し引きするのがNI、NIから法人絡みと社会保障絡みの足し引きをするのがPI、PIの手取り分がDIという関係になっています。
NIとPIはよく出ます。両者には「国民」と「個人」という相違点があるのがポイントです。

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